ご覧いただきありがとうございます。びるです。
私は精神科病院の療養病棟で数年間の退院支援をした実践を振り返ってみようと思います。
このシリーズでは、自身の経験からこれから病棟担当されるPSWが経験することの予測と対策を講じる場となれば幸いです。
今回は身近な味方づくりの話です。
まず、病棟経験のない私からすると病棟看護師と話すことのハードルから始まりました。
どの看護師も忙しそうで声かけづらい。。。なんやったら患者さんの方が話しかけやすい。そんな状況がしばらくありました。
患者さんとの面談内容のどこまでを伝えておくべきか。初めはすごく悩みました。
そこで私は看護師の仕事の様子を見て看護師の手のあく時間を見て声かけしたり、どの時間帯なら話を聞きやすいかなど確認しながら、情報共有を図りました。
相手も私のことを知らない中でお互いに急に話ができるわけではないので、病棟で過ごす時間を長く持ち、一緒の時間を過ごしたり、患者さんの様子を教えてもらったりすることで認識していってもらうように心がけました。
まず1人の看護師と話せるようになれば、そこから少しずつ周りの看護師とも関係性を作っていくことができ、患者さんの話などできるようになりました。
まず、ここの土台となる関係性がないと退院支援を効果的に進めることができません。
慢性期の退院支援は1人ではかなり大変で、正直、『もうこの患者さん、退院やっぱり無理ちゃうか』と思うことは何度もありました。そういう時に担当の看護師と話をしたり、病棟全体で支援方法を考えられる場などがあれば、支援者側をエンパワメントすることにつながります。
慢性期の退院支援をする時には味方をたくさん作りましょう。
現在では、看護師以外に作業療法士・臨床心理士・薬剤師・医師・SSTスタッフなど多職種で情報交換や相談ができるようになり、支えられています。
多くの場合、慢性期の退院支援の舵取りはPSWの役割になってくるので、自分自身がエネルギー切れにならないようにしましょう!
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